私たちはデザインをする過程で数多くの「スケッチ」を描き「模型」を作ります。 それは建物が完成するまでのプロセスを可視化する作業でもあります。 そしてその目的はアイデアを生み出すためであったりスケールの確認や仕上げの検討を行うため、さらに設計図を補足して3次元的に人に説明をするためにも利用します。 またスケッチや模型はビジュアル性が高いためクライアントに驚かれたり感動され、一緒に夢を見たり想像を膨らませる効果をも発揮しますので大変重要なツールでもあります。 一方で実現しなかったプロジェクトにとっては唯一の形となって残る貴重な存在です。 そういう意味でもスケッチや模型で表現される建物は実存する建物とは別のもう一つの作品と呼べるかもしれません。