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近代遺構

賃貸マンションへの建て替えに向けてクライアント宅の解体作業が始まりました。
木造2階建て家屋がひしめき合う敷地の一角に少し小高い庭がありますが、それは太平洋戦争の時に作られた防空壕なのです。
この防空壕、地面より1.8mほど地下に掘られ地上に1mほど盛り上がっているため中は人が普通に立てます。
さらに広さは4.5畳ほどあって地上2箇所に設けられた通気口のおかげもありかなり快適に過ごせます。
内部は漆喰で仕上げられており数十年たっても腐食や痛みが見受けられないので相当丁寧に造られたのでしょう。
この防空壕を作ったクライアントの父君は確かな見識と長期間の地下居住を覚悟されていたのではないかと想像させられます。
解体されてしまうのがもったいない近代遺構です。
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