大幅な間取りの変更はしませんがもともと和室だった部屋は洋室にするため畳を撤去します。
厚みのある畳から薄い木質の床に変わるので躯体の段差を解消するためモルタルでレベル調整を行います。
室内の壁・天井・建具は再利用しながら新しく生まれ変わらせるので、壁はクロスの張り替え、天井と建具は既存にペンキを塗って仕上げます。
もともと和室だった部屋の天井は透かし目地のある木目でしたが、形状をそのままに白く塗るととても表情が出ます。
一方リビングの天井は岩面吸音板というパネルを何枚か張り合わせた仕上になっているので、天井内の配線工事をやりかえる際には
天井に穴を空けてその後点検口で塞ぐという処置をしなくても、岩面吸音板を部分的に取り替える事で対処が出来ます。
下の写真では取り替えた天井パネルが新しくなっているのが分かります。
この岩面吸音板も表面に細かい穴が開いているためペンキで塗りつぶすとこれまたとても表情が出ます。
最新のマンションのような全てクロス仕上げではなく、リノベーションという特性を活かして当時の材料をデザインによって現代に活かす事が、
今回の内装デザインの大きなポイントです。
